内視鏡的治療

内視鏡的治療

近年、内視鏡機器の精度向上・デバイスの発達により内視鏡治療も進歩し、ポリープや腺腫といった前がん病変・早期がんの内視鏡治療が盛んにおこなわれています。
現在当院では、内視鏡にて発見されたポリープ・腺腫といった前がん病変や、早期がんに対しての内視鏡治療を積極的に行っております。
ただ、ガンの治療に関しては、内視鏡ではリンパ節は切り取れないため、治療の適応はリンパ節転移の可能性が極めて低い病変となります。その可能性については、癌の深さ・癌の分化度・広がり・潰瘍の有無などが関係しますが、臓器ごとに多少異なります。
最終的には、内視鏡切除した病変を顕微鏡で確認し(病理検査と言います)、リンパ節転移の可能性を判断することになります。したがって病理の結果によっては、内視鏡治療後に追加で外科的手術を要することもあります。

EMR(内視鏡的粘膜切除術)

スネアリング法

スネアリング法:内視鏡的粘膜切除術(EMR)、ポリぺクトミーなど20㎜以下の比較的小さな病変が治療の対象となります。

スネアリング法

ESD(内視鏡的粘膜下層剥離除術)

従来のスネアリング法では切除できない大きな病変や潰瘍・繊維化などを伴った病変などが治療の対象となります。この方法により一括で切除することで、病変の顕微鏡での評価がより正しく行うことができます。

ESD

手術件数

EMR

EMR 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
大腸 323 327 286 410 245

ESD

ESD 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
84 62 70 82 63
大腸 52 113 104