胃カメラで発見できる!胃ポリープとは?
胃ポリープとは、胃の表面のいぼのように盛り上がっている病変のことを指します。この病気は一般的にはあまり知られていないものの、健康診断のバリウム検査で指摘されることが多く、胃カメラによる詳しい検査が必要となることがあります。この記事では、胃ポリープについての基本的な情報から、その原因、症状、治療方法について詳しく解説します。
腰痛やしびれでお悩みの方、またはこれらの症状を理解し、予防したい方に役立つ情報を提供し、健康な生活への一歩をサポートします。
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【目次】
■胃ポリープの詳細な知識
■胃ポリープの症状と原因
■胃ポリープの発見方法
■胃ポリープの治療方法
■まとめ
腰痛としびれの特徴は要注意!特徴まとめ
胃ポリープの詳細な知識
胃ポリープは、胃の内部の表面に形成される小さな突起や腫瘤を指します。これらのポリープは、胃の粘膜やその直下の組織から発生します。大部分の胃ポリープは良性であり、その存在によって症状が現れることは稀です。しかし、なぜ定期的な検査が推奨されるのかというと、これらのポリープの中には、時に出血して貧血の原因になったり、がん化する可能性を持つものが存在するためです。以下に胃ポリープの主要な3つの種類について詳細に説明します。
胃底腺ポリープ
胃ポリープの中で最も頻繁に診断されるタイプです。このポリープは胃の上2/3の領域で、特に胃のヒダがある側に発生しやすいです。ポリープの色は周囲の粘膜と同様であり、大きさは5mm程度以下のことが多く、形としては半球型から根元にくびれがあるものが多く、多発することもよくあります。ピロリ菌未感染の胃に発生します。今後はピロリ菌陰性患者の増加に伴い、胃底腺ポリープの患者も増加することが予想されます。また、胃食道逆流症などでプロトンポンプ阻害薬(PPI)やカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)という種類の胃薬を長年服用すると、ポリープが増大したり、数が増加するとの報告もあります。胃底腺ポリープでのがん化は極めて稀であり、心配する必要はありません。
胃過形成性ポリープ
胃の下部1/3の領域で発生することが多いです。このポリープは鮮明な赤色をしており、その大きさは数mmから2cm以上に及ぶことがあります。形状には多様性があり、小さな芽のような形から、茎の部分を持つものまで様々です。このポリープはピロリ菌感染による慢性胃炎(萎縮性胃炎)を背景とする胃粘膜に形成されることが知られています。このポリープは大きくなると出血のリスクが高まるため、それが引き起こす貧血に注意が必要です。また、ポリープの大きさが2cm以上になると、がんを合併することもあるため、定期的な検査と、状況に応じた治療が重要となります。
胃腺腫性ポリープ
一般に胃腺腫とも呼ばれ、形状の面で多様性を持っています。具体的には、半球状の形をしているものや、根元にくびれが見られるもの、さらには大小さまざまな結節を持つものなどが存在します。色合いに関しては、周囲の胃の粘膜とほぼ同じ色をしている場合や、それよりもやや白っぽい色をしている場合があります。胃過形成性ポリープと同じく、胃腺腫の発生はピロリ菌の感染が原因となる萎縮性の胃粘膜に関連しています。胃腺腫は、将来的にがんへと進行する可能性を持つ病変として知られており、特にその大きさが2cm以上に達すると、がん化するリスクが高まります。このため、胃腺腫の早期発見と、それに続く適切な治療が極めて重要となります。
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胃ポリープの症状と原因
胃底腺ポリープや胃腺腫は、通常は明確な症状を引き起こすことはありません。
しかし過形成性ポリープに関しては状況が異なります。特に心筋梗塞や脳梗塞などの持病を持ち、その治療のために血液を固まりにくくする薬を常用している方や、慢性腎不全により血液透析治療を受けている方の場合、過形成性ポリープが大きくなると、そのポリープからの出血が生じることがあります。このような出血が進行すると、貧血の症状が現れることがあり、黒色の便や立ちくらみ、全身のだるさなどの症状が出現することが考えられます。
胃ポリープの原因については、そのタイプによって異なる要因が考えられます。
胃底腺ポリープの場合、ヘリコバクター・ピロリという菌に感染していない(ピロリ菌未感染)胃での発生が確認されています。さらに、プロトンポンプ阻害剤(PPI)やカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)といった特定の胃薬を長期間にわたって服用することで、胃底腺ポリープの発生リスクが上昇するとも言われています。
一方で、過形成性ポリープや胃腺腫の発生には、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染(現感染または除菌後である既感染)が深く関わっていると広く認識されています。
胃ポリープの発見方法
胃ポリープを正確に検出するための方法は、胃カメラ検査を行うことです。この検査を利用することで、胃の内部を直接視覚的に確認することが可能となり、ポリープの正確な位置や、その大きさ、色、形状といった詳細な特徴を把握することができます。さらに、胃カメラ検査の際には、疑わしいポリープが見つかった場合、その場で組織の採取を行うことも可能です。この採取した組織を病理学的に検査することで、ポリープが良性か悪性(がん)か、良性であった場合にもどのようなポリープなのかという重要な情報を得ることができます。
胃ポリープの治療方法
胃ポリープは、その種類や大きさに応じて治療方法が異なります。
胃底腺ポリープ
このポリープは、何らかの症状を起こすことはなく、通常治療の必要はありません。
過形成性ポリープ
このポリープが貧血の原因となる場合には治療が推奨されます。
治療方法としては、内視鏡的切除とピロリ菌除菌の2つが主な方法です。
貧血が高度の場合、早急に治療を行う必要があり、入院して内視鏡的切除を行うことが多いです。しかし、大きな過形成性ポリープは切除時に大量出血のリスクが高いため、経験豊富な施設での治療が推奨されます。
貧血が軽度で早急の治療が不要な場合、より安全なピロリ菌除菌療法が選択されることが多いです。これは、外来で1週間、除菌薬(抗生物質と胃薬)を服用する方法です。除菌に成功すると、過形成性ポリープは年単位で徐々に縮小し、時には消失することもあります。これにより貧血の改善が期待できます。ただしピロリ菌除菌の成功率は約90%であり、除菌に成功したかどうかを確認するためには尿素呼気試験などの専用の検査が必要です。
胃腺腫
胃腺腫は将来的に癌化のリスクがあるものの、小さいうちは経過観察が可能です。
しかし、2cm以上のもの、急激な増大傾向を示すもの、表面の凹凸や赤みが目立つものなどは、がんの合併のリスクが高く、内視鏡的切除が推奨されます。
現在、内視鏡的切除の主な方法としては内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)があります。ただしこの治療は非常に高度な技術を要するため、専門施設での治療が推奨されます。
まとめ
胃ポリープは多くの人々にとってあまり知られていない疾患です。しかしこの病気は早期に発見されることで、安全に管理することが可能です。胃ポリープのリスクを最小限に抑えるためには、定期的な胃カメラによる検査が有効です。これにより初期段階での発見や早期治療が可能となります。健康な胃を保つために、適切な生活習慣と定期的な検査を心がけましょう。
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